あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実 : 理恵のアフィリエイトで結果を出すまで日記


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あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実

あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実
ピエトラ リボリ
あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実
定価: ¥ 2,100
販売価格: ¥ 2,100
人気ランキング: 13151位
おすすめ度:
発売日: 2006-12
発売元: 東洋経済新報社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

世界を平和に近づけるための経済書
読了後、頭の中に響いていたのは"Give Peace a Chance" by John Lennon.

経済学者である著者が、原料から古着リサイクルまでのTシャツの旅を通して語りかけるのは、多様な立場の認識とその許容だ。

米国テキサス州の3代続く綿農家と南部の奴隷、中国で農村の暮らしから自立するために紡績工場で働く女性たち、1800年代綿産業黄金期の英国の工場、東アフリカ、タンザニア...時と空間を超えて、それぞれの場所で一生懸命生きる人に寄り添うように物語を紡いでいく。その物語は、一つの価値観に固定したジャッジを揺さぶり続ける。

Tシャツの旅の最終章、米国の富裕層が放出した古着がアフリカへ渡り、リサイクルする古着市場だけが本当の「自由」貿易だという指摘には、ハッとさせられた。ものは捨てると同時に意識から消え去る。無意識に追いやった後だからこその「自由」=「無視」「無関心」。普段の生活の中で、いろんな物事を「意識の外」に追いやっているということに気付かされる。

意識の外に暮らす人の生活に、お互いが少しずつ思いを馳せ、共感を持ち敬意を払うだけで、ちょっとずつ世界全体が平和に近づく。そんなメッセージを感じた。

搾取工場の善悪について考えさせられる。
「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」と併せ読むととてもよいと思われます。
というのも、本書「あなたのTシャツはどこから来たのか」は、グローバリズムの肯定論であり
2冊は180度対局にあり、かつ、どちらの本も、読むととてもなるほどなと思わされる本だから
です。
片方から見て、悪と思われる現象も、違う立場から見ると善であると考えさせられます。
2つを読むに、結局、自由貿易・グローバリズムは正しいのだと信じられます。
ただし、いま進んでいる自由貿易は、自由貿易の名を語った先進国有利の不自由貿易で
あると考えられます。
本書は、自由貿易のメリットを肯定していて、その点には強く賛同できるのですが
米国の綿輸出に対する補助金という自由貿易を反故にする制度の影響を
軽微にしか認識していない点で、本書だけ読むのは知識に偏りが生じると思います。



先進国発展の歴史を知る一冊
心躍る内容ではないが、示唆に富んだ一冊である。アメリカの綿製品に対する保護貿易政策を主体におきながら、どの様な経緯で保護される様になったかを示し、また現時点でも保護されている事を明らかにしている。また明らかに自由貿易主義に反しているにもかかわらず保護されているのは、議会には合理的政策の策定能力に問題があるからだと見抜いている。

ただし、綿製品に対して保護貿易主義を取ってきたのはアメリカだけではないと歴史を振り返っているところに、この本の素晴らしいところがある。かつて日本も綿製品が主たる輸出製品であった事をはっきりと認識させてくれるのである。つまり、綿製品を輸出する事は、先進国になる大事な一歩であったのである。

綿製品という一つのカテゴリーに囚われることなく、現在先進国といわれている国々がどの様に発展していったのかを把握できる優れた一冊である。「豊かさの誕生」と合わせて読むと、より一層、理解が深まるものと思われる。

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