新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書 205) : 理恵のアフィリエイトで結果を出すまで日記


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新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書 205)

新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書 205)
河内 孝
新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書 205)
定価: ¥ 735
販売価格: ¥ 735
人気ランキング: 14496位
おすすめ度:
発売日: 2007-03
発売元: 新潮社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

社内文書を読まされている感じ
著者の河内孝氏は、毎日新聞の営業担当常務を務めた人物で、業界内でも語られない販売の裏側について、生々しく紹介しているのは珍しいかも知れません。
圧倒的に読売、朝日のメガ新聞に差を開けられてしまった、毎日新聞の再生の為に採るべき方向を指し示しているのが本書の狙いで、それは第三極構想とされ、毎日新聞を中心に産経新聞・中日新聞が業務提携するというもので、中部圏では非常に強固な地盤を持つ中日、首都圏では産経、九州地区では毎日が強い地盤なので、連携すれば全国紙の展望が開けると言うのです。
しかし、毎日サイドの我田引水的な色彩が濃く、連携相手とされる産経・中日側には、危機に瀕した毎日と連携するメリットは少ないのでは懸念せざるを得ません。

結局は、社内改革抗争に敗れた著者が、出版社の力を借りてその改革案を世に問うた著作ですが、読み進む内に社内文書を読まされている感じがして仕方がなく、何とも読み応えが無いのが如何にも残念でした。


ビジネスモデル
新聞の売上に匹敵する広告収入が収益を生み、
個別配達を可能にしている販売店網は
リベートによって利益を減少させている。

このビジネスモデルは、発行部数至上主義によって
発展してきた。
ところが新聞は、読者の読みたいものではなくなり
自ら破綻へと向かっているというのが著者の指摘です。

著者は、新聞社が生き残るために必要な変化を
提案しています。著者の新聞への愛情は感じますが、
新聞がメディアの主役である必要性は社会は
感じていないような気がします。

新聞がおもしろくないのでこれを読んでみました
もと毎日新聞社幹部が新聞の患部をあばく、という本ですな。

要するに「部数至上主義」が新聞をだめにした、ということなんだけれども、この手の論法は非常に分かりやすい。「視聴率至上主義がテレビをだめにした」とか、「利益至上主義がエンロンをだめにした」とか、「株価至上主義がライブドアをだめにした」、とかね。

便利なんだけれども、これらの論法を使用する場合には、ではどのような原理で新聞を/テレビを/XXを、、、/運営したらよいかということを明確にしないとならないと思う。その辺がちと弱いが、全体的には読める一冊である。

思うに、新聞を支えるべき基本的態度(「主義」といってもよいが)は、アマチュアリズムなのだと思う。『知識人とは何か』でサイードは、知識人はアマチュアでなければならない、と言っていた。アマチュアリズムこそが健全な批判的姿勢を支えるものである、というような趣旨だったと思う。

新聞って、小学生も社会の時間に作ったりするけど、基本的には資本投資をあまり必要とせずに誰でも始められる事業であるはず。サイードの言うアマチュアとは意味は違うが、まあそんな意味でのアマチュア的な事業でもある。ばかばかでかい輪転機を買って、分単位で朝刊の締め切りを遅くするのにしのぎを削ったり、ばかばかテレビ局に投資して「ケイレツ」を作ってみたり、記者クラブにいりびたってフリーランスの記者たちを情報から締め出す、なんてことはあまり新聞の素地にそぐわないはずであるし、読者の求めていることでもない。「こんなん書いてみましたけど、どうでしょう?」みたいな記事がないとやっぱりおもしろくないわけで、そういうのが欲しいよね。

Yahoo の井上社長が著者に対し、「おたくのごみ箱行きになった記事を全部Yahoo に下さい、ユーザーはそういうのを求めている」と言ったらしいが、そのとおりなのかもしれない。

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