虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ : 理恵のアフィリエイトで結果を出すまで日記


理恵のアフィリエイトで結果を出すまで日記Top >  気になるビジネス情報 >  虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ

虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ

虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ
高橋 伸夫
虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ
定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
人気ランキング: 22146位
おすすめ度:
発売日: 2004-01
発売元: 日経BP社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

成果主義を導入したものの、思ったように効果が出ないという企業の話を耳にすることが多い。社員側からすれば、収入が下がるリスクを冒してまで、難しいプロジェクトや長期間のプロジェクトに手を挙げる意味はない。 本書は、そんな成果主義を真っ向から批判し、日本型の年功制の利点を論じたものである。著者の高橋伸夫は経営組織論を専門とする経営学者であり、日本企業の意思決定原理や組織活性化を研究課題としている。また2002年には、日本経済新聞の「やさしい経済学」のコーナーに、日本型の人事に関する連載を行っている。そんな高橋が一貫して述べているのは、日本型年功制がいかに洗練されていてすばらしいものであるかということである。また、昨今急に“輸入”されたかにも見える成果主義であるが、その誕生は古く、現在では必ずしも欧米のスタンダードとされているシステムではないことも述べている。 本書を読んで分かるのは、日本型の人事システムとは、目先のお金で報いるシステムではなく、次の仕事で報いるシステムだということだ。また、若者が損をしがちな古くさいシステムのように言われているが、その成り立ちは極めて合理的だということも理解できる。難解な内容ではあるが、平易な語り口で書かれているので、理解に苦しむことはない。むしろ、人事システムを語るうえであまり問題にされてこなかった部分が見えてくるため、今までの成果主義や年功制に関する論争の事実誤認が分かってくる。 人事関連の仕事に就いている人はもちろんだが、経営のトップ、あるいは経営に参画している層の人に一読をおすすめしたい。本書は、人事システムの話だけではなく、外圧に右往左往しがちな、日本企業の経営全体に対する警鐘にもなっている。(朝倉真弓)

成果主義の経験者だが、著者は正しい
学校を卒業してから約二十年、成果主義と歩合制の会社で生きてきた。脱落せずにここまで生き抜いてこれたのだから、決して敗者ではないと思う。その私が自信を持って言う。著者は正しい。

サラリーマンは多少(もちろん安すぎるのは論外)給料が安いぐらいでは会社は辞めない。だが仕事がつまらないと、すぐ辞めてしまうものである。その意味で「頑張った人には仕事の面白さで報いるべき」というのは、まさに至言。別に著者がこれまでの年功制を無条件に絶賛しているわけでないことは、多少の読解力を持つ人間ならわかるはずだ。著者はここで「完璧なあるべきモデル」を描ききっているわけではない。しかし、成果主義よりは人間の本質に近い「あるべき方向」をこの本で示しているのだ。これだけでも十分に価値があると思う。

成果主義の会社で働く人に質問。何でこんなに皆が認める「嫌な奴」が上に行くのだ、と思ったことはありませんか?成果主義の勝者は、社内で力のある上司に気に入られるか否かがすべてである。数字で結果が出る営業であっても、売る商品も対象顧客も誰もが全く同じということはありえない。そういう意味で本当に客観的な指標などこの世には存在しない。過剰な成果主義は、かえって属人的かつ原始的なものだ。その意味をこの本はじっくりと解き明かしてくれる。

成果主義の前提欠如
成果主義が成立する前提に
1 職能管理がしっかり出来ている
2 会社全体で目標管理が出来ている
が最低限の前提であろう。そこを飛ばして、「人はパンのみに生きるにあらず」的な発想で「成果を金銭で評価することはおかしい」と主張すること自体おかしい。ほとんどの日本企業は、この基本的管理が出来ていないため、単に人件費が高いから引き下げろ的な発想をしていることが問題であると主張すべきではないか?

意外と丹念に書かれています
サブタイトル(日本型年功序列の復活)にもなっている過激な結論ばかりが取り上げられがちだが、結論に至る過程においては、丁寧で地に足のついた議論が展開されていて、読みがいがある。心理学関連の知見が述べられている箇所が特におもしろい。「人はどんなときに満足を感じるのか」とか、「お金でどれくらいやる気がでるのか」とか、そんなテーマに関する項は誰でもおもしろく読めるはず。

ところで、世界で一番古い会社組織(株式会社ではなく)は日本にあって、1500年くらい続いているそうだ。そういえば、真偽はともかく世界で一番古い皇統も日本に存在する。結婚も、平均的に見れば先進国中では最も長く続く(離婚率はまだ低い)。おそらく日本では、継続とか後継ということに大きな価値がおかれているために、各人が、受け継いだ家名を、店の名を、結婚の約束を汚さないようにできるだけの努力をする。現代的な株式会社組織にあってもそういう精神が息づいており、そういう精神を実現するためには、欧米(特に米)的な、短期的視点に結びつきやすい成果主義とは違った考えが必要なのだと思う。

関連エントリー

理恵のアフィリエイトで結果を出すまで日記Top >  気になるビジネス情報 >  虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ